ノートパソコンの延命

スペーサーとSSD
最近のパソコンを見てみると、ハードディスクではなくSSDをストレージとして使う機種が増えています。読み書き速度がハードディスクより遥かに速く、重量・耐衝撃性・騒音・排熱の面でもハードディスクより優れ、更に最大の欠点であった価格も相当下がってきていますから、今後もSSDの普及は進むでしょう。新機種だけでなく、既存のパソコンのストレージをSSDに換装するという話も、今や珍しくなくなりました。
我が家のノートパソコンも、不調なハードディスクをSSDへ置き換えるべく準備を続け、昨日遂に完成しました。まぁ実際は予想以上に簡単な作業だったのですが、備忘録として少し書いてみたいと思います。

問題のパソコンは、Windows 8.1搭載の富士通Lifebook AH53/R(2014年モデル)で、ストレージには750GBのハードディスクが使われており、それぞれ半分ずつCドライブとDドライブに割り振られておりました。使用量はCドライブが約120GB、Dドライブが約225GB。使用時間は9910時間で、電源投入回数は4260回。
昨年頃から長時間使用すると「ピ」とか「ピキ」といった甲高い異音が一瞬するという事象が発生するようになりました。その頻度は今年に入ると少しずつ増え、加えてハードディスクに起因する作業の遅延やシステムエラーも目立つようになりました。CrystalDiskInfoで調べたところ、「正常」の範囲内ながら健康状態は明らかに悪化していたので、故障して身動きが取れなくなる前に延命を図ることを決定。

大まかな作業手順は次の通り。
<1>SSD及び接続ケーブルの購入
<2>SSDのフォーマット
<3>クローン作成
<4>内部機器の取り替え
<5>換装後の微調整
それぞれの具体的な方法はネット上にたくさん情報が出ていますので、私が作業する上で少し手間取った点を書きます。


<1>SSD及び接続ケーブルの購入
SSD本体と外付けHDD用ケース
Lifebook AH53/Rは、一般的なノートパソコン用の2.5インチ・9.5mm厚・SATA Ⅲのハードディスクを使用。大きさと厚さは本体の中から取り出して調べましたが、よく考えたらCrystalDiskInfoに書かれている型番で検索すれば規格も合わせてすぐ分かるから、もっと楽だったかなぁ。この規格を間違えると悲劇なので、しっかりメモを取っておきましょう。
SSDは本当にピンキリですが、一番無難なのは256GB程度のものでしょう。128GBでは余裕が無さすぎる上に対して安くならないし、512GB以上になると値段が跳ね上がります。私が選んだのは、インテル製SSDSC2KW256G8X1で、これは比較的安価・性能もそこそこ・ブランド力の3点セットでかなりの人気商品。全国的に品薄で、私は秋葉原のドスパラで購入しました。某店では同じ製品の容量が違う方を袋に入れられちゃいました。きちんと店員に念を押しましょう。
このSSDは7mm厚なので、9.5mm厚のハードディスクを置き換えるのに問題はなさそうですが、念のため2.5mm嵩上げするべくスペーサーも買っておきました。持ち歩くパソコンじゃないから無くても良さそうだけど、あると安心です。
ハードディスクとSSDの接続については、SATA⇔USBのケーブルが案外高いので、外付けハードディスク用のケースでUSBに繋げるもの(玄人志向2.5インチハードディスクケース)で済ませました。

<2>SSDのフォーマット
ディスクの管理
新品のSSDは繋いだだけでは認識しませんので、まずは下準備。コントロールパネル→管理ツール→コンピューターの管理と辿り、ディスクの管理の画面を開きます。この画面を出すまでが少々迷いました…いかんせん普段使わない場所ですからね。

<3>クローン作成(スクリーンショット撮り忘れた)
最も厄介だったのがクローンの作成。多分一番人気のフリーソフトEaseUS To Do Backupで、ハードディスクの中身をそっくりそのままコピーしようと思いました。というのも、クリーンインストールでは一からソフトを入れ直し、設定し直さなければいけませんから、そのまま引き継ぐのが一番楽。
しかし、ハードディスクの容量は750GB、SSDの方は256GBでどう見ても足りない。ハードディスクと言っても、Cドライブだけなら約120GBで全然余裕なのですが、このソフトではドライブを指定してクローンを作ることが出来ず。正確には、Cドライブだけコピーしてもシステム領域が無ければ起動しないところ、Cドライブ+システム領域という選び方が出来ないのです。結局手っ取り早く、Dドライブの中身を以前から持っている外付けハードディスクにコピーし、その後Dドライブをクイックフォーマットしました(削除しようとすると使用中というエラーがうるさかったので)。このコピーに最も時間がかかり、225GBのコピーに1時間以上かかりました。
Dドライブを空にした後は、所定の方法に基づきハードディスクを丸ごとSSDにコピー。意外にも、これには100GB余りでせいぜい40分余りしかかかりませんでした。ここまで来れば8割方換装作業は終了。

<4>内部機器の取り替え
内蔵HDD(HDDケースに入れたところ)
パソコンの電源を切り、コンセントを含めた全てのケーブル類とバッテリーを外し、本体をひっくり返してネジを回して蓋を外します。最初は少し不安でしたが、少し引っ張って半分取れかかったところをぐいと持ち上げて引っこ抜けばあっさり終了。ハードディスクは大抵丸裸では無く固定するための金属製の枠が付いているので、両脇のネジを外してSSDと交換。ここで9.5mmと7mmの差が案外大きいことに気づきましたが、スペーサーを貼って難なく交換は完了。器用な人はその辺の物で代用するらしいですが、初心者はきちんとスペーサーがあると安心ですね。粘着テープが弱くて外れかけましたけど(笑)
あとは元通り蓋を閉め、ケーブル類やバッテリーを元に戻し、電源ボタンを押すだけ。少しドキドキしましたが、無事に起動しました。

<5>換装後の微調整
PC(換装後)
これでほとんど作業は終了したも同然ですが、あと幾つか微調整を。まず、SSDの中は換装前のハードディスクと同じく、C・Dドライブに分かれていますので、これを<1>で登場したディスクの管理の画面から統合。よく見ると、何故か4GBほど未割当領域が残っていたので、これもCドライブに統合したかったのですが、これはディスクの管理から統合することが出来なかったので、代わりにAOMEI Partition Assistant Standardというフリーソフトを使いました。しかし、Fドライブという見慣れないモノについては、中身が何なのか今一つ分からないし、せいぜい1GB弱しかないので、とりあえずしばらく放っておこうと思います。本当はFドライブも全部削除してCドライブに統合したいところですが。
あと、SoftAPを使用した無線LAN(所謂逆テザリング)がうまくいかないというトラブルもありましたが、コンピューターを再起動したらちゃんと動くようになりました。ソフトや周辺機器にトラブルが起きても、再起動すれば大抵何とかなります。
最後に、EaseUS~とAOMEI~のソフトを両方ともアンインストールして、SSD換装はおしまい。全部で3時間ほどかかりました。思ったほど時間はかからなかったなあという印象です。



〔換装前の読み書き速度〕
ストレージの読み書き速度(換装前)


〔換装後の読み書き速度〕
ストレージの読み書き速度(換装後)

最後に、ハードディスクとSSDの速度の違いを比較。数値を見ればわかるように、数倍~100倍以上のスピードが出ていることが分かります。今回の換装は、寿命を迎える前にハードディスクを取り替えてパソコンの延命を図るのが第一の目標でしたが、高速化という観点からも十分満足のいくものでした。起動時間も100秒から17秒、シャットダウンにかかる時間も190秒から13秒程度にまで大幅に短縮。ソフトの起動も、Internet ExplorerやWord・Excelのように重いソフトを中心に時間短縮の効果が出ました。インターネットの閲覧についても、引っかかるような遅さは全て解消されました。
今回かかった費用は、SSD本体が10530円、ハードディスクケースが1100円、スペーサーが420円の合計12000円(税込)でした。決して安いとは言いませんが、新しいパソコンをすぐに買うよりは遥かに経済的だと思います。また、換装作業を業者に依頼すると更に1万5000円から2万円程度かかりますが、プラスドライバー1本で出来るような作業なので一人でやっちゃいました。延命・高速化という大きな目標を達成することが出来て良かったです。

繰り返しになりますが、これは私個人が特に気になった点を中心に書いたものですので、もし「私もやってみよう」という方がいたら、この記事だけでなく他のブログ等を参照してきちんと研究してから作業に臨まれることをお勧めします。
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