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旅先での気動車と客車列車

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帰国してから早1週間余り、留学先での最後の日が割とバタバタしていたためか、正直なところ8日前までイギリスに住んでいたということが信じられないくらいで、もう随分遠い昔のように感じられます。このままだと2週間前に行ったウェールズ旅行の時に撮った鉄道写真も載せる機会が無くなりそうなので、若干賞味期限切れな感はありますが、ここで幾つか覚え書き程度に書いてみることにします。


ウェールズを走るナショナルレールは、公営のTransport for Walesが2018年10月から管轄しています。ウェールズではカーディフ近郊を中心に電化工事が進んでいるものの、例によって計画から大幅に遅れており、未だに気動車中心となっています。また数は少ないものの、客車普通列車の姿を見ることも出来ます。
なお、この記事では形式別に分けましたので、撮影した駅はCardiffだったりLlandudnoだったりと一定しません。また、Great Western Railwayなど他社の車両については割愛しました。悪しからずご了承ください。


【1. 気動車列車】

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Cardiff Central駅を行き来する列車を見て気づいたのは、Pacerと呼ばれる軽快気動車が数多く運用されていることです。こちらはクラス142気動車で、6月にスコットランド方面を旅行した際にNewcastleでも見かけた車両です。見るからに安普請という感じのするチャチな造りをしています。

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それと同時期に製造された姉妹形式、クラス143気動車。写真の通り、通常の気動車と併結する運用もあるようです。イギリスを走る鉄道車両は今年末までにバリアフリー化するよう法律で求められていますが、Pacerシリーズについては各社とも改造工事を施工せずに廃車とする方針で、Transport for Walesも各車両の側面に引退告知のラッピングを施しています。Pacerはどれも乗り心地が恐ろしく悪いので、乗客は皆一様に歓迎していることでしょう。

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Pacer以外だと、Sprinterシリーズの気動車も多く運用されています。こちらはSprinterの元祖、クラス150気動車。ウェールズ全域で運用されており、北部まで含めれば多分最も頻繁に目にした形式だと思います。

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クラス153気動車。単行運転が出来るので、利用客の少ない路線では重宝しそう。但し、元は2両編成のところを短編成化改造を施したので、後付けの運転台は狭苦しいと乗務員からの評判はよろしくないそうな。Sprinterシリーズでは、他にクラス158気動車も走っています。

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こちらは主に都市間輸送に充てられるクラス175気動車。イギリスには日本のように普通や特急といった種別が存在しませんが、強いて言えば特急に近いポジション(でも座席の質は急行)。旅行で最も頻繁に乗ったのはこの形式でした。

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クラス175や153の中には、グレーを基調とした新塗装になったものもチラホラ現れ始めました。厳密に言うと、塗装ではなくラッピングらしいですが…次の検査の時にきちんと塗り直すのでしょうか?


【客車列車】

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最近勢力縮小が目立つマーク3客車も、ウェールズでは少数が運用されています。こちらはPremier Serviceという名のついた列車で、CardiffとHolyheadを結んでおり、停車駅の少なさからして特急列車と呼んで差し支えないかと思います。牽引機はクラス67ディーゼル機関車で、平日に1往復運行中。今年末には、東海岸本線で余剰になったマーク4客車が転入する予定です。

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それとは別に北部でも同じ車両を使用した普通列車が少数ながら運行されており、Manchester PiccadillyとHolyheadあるいはLlandudnoなどを結んでいます。こちらもクラス67機関車が牽引しており、折り返しは制御荷物車(Driving Van Trailer)が先頭に立った推進運転も行なわれています。

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さて、この旅行で一番見たかったのは、今年5月に走り始めたクラス37ディーゼル機関車+マーク2客車の普通列車です。前者は1965年製、後者も製造後40年を軽く超える古い車両です。既存車両のバリアフリー化工事に伴い車両が不足することから、14年ぶりに定期運用が復活したとのこと。

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現在運用に就く機関車のうち2両は国鉄色、客車も大半が国鉄色なので、日によってはこのように全車塗装が統一された美しい編成を組むことも。1960年代末期~1970年代を彷彿とさせる姿で、まさか2010年代も終わりに本線でお目にかかる機会があろうとは、全く想像も出来ませんでした。

このオンボロ客車列車は、平日の朝夕に2運用あり、「当面の間」運行される予定となっています。経年のせいで頻繁に車両故障を起こしているようですが、2020年までは当地に残る見込みです。


Transport for Walesの車両は、クラス67を除いて2023年までに全てが新車に置き換えられる計画となっています。クラス175は製造後20年余りなので他社に転属すると思われますが、Pacerシリーズは全廃まで秒読み、クラス37+マーク2客車は元々新車が来るまでの繋ぎ、マーク3客車とSprinterシリーズもその頃には製造後40年近くに達しますので、廃車の発生が見込まれます。どうせ計画通りに新車が入らないでしょうけれども、5年後にはウェールズもすっかり様変わりしていることでしょう。曇天の下で旅行ついでにテキトーな写真を撮るだけしか出来ませんでしたが、結構楽しく記録をすることが出来ました。
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Author:KHKQ
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