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最近の撮影―近郊形気動車やら郵便電車やら

夏は太陽の出ている時間が長く、建物や樹木の影も比較的伸びにくいことから、一般的に鉄道写真撮影には良い季節です。少々暑いこともありますが、日差しがあれば基本的に外出にはもってこいでもあります。
さて、早くも留学生活終盤となり、遂に論文を書き上げて提出することが出来ました。ということで、この日差しを存分に活用して、思いっきり鉄道写真撮影を楽しんできました。ユーロスターと路面電車等については別の日に書くことにしまして、今日は表題の2つについて写真を載せていきます。


【1. Chiltern Railwaysの気動車・客車】

Chiltern Railwaysは、ロンドンの中でも比較的知名度の低いMaryleboneというターミナル駅に乗り入れています。この路線の最大の特徴は、曲がりなりにも都心を発着するにもかかわらず、完全非電化ということ。そして、大半の列車はディーゼルカーで運行されているのですが、一部ディーゼル機関車が牽く客車列車も混じっています。

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国鉄最末期に登場したクラス165気動車。Great Western Railwayの車両に比べると、前照灯の形状を中心に違いが見られます。現在は短編成でロンドン近郊の普通列車に多く運用されています。

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そのクラス165にそっくりなクラス168気動車。国鉄時代に発注されたのですが、落成した時には「民営化後初の車両」になりました。こちらは中長距離列車に多く充当されているようです。トップナンバーが来てくれました。

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で、同じクラス168でも、2次車以降はクラス170などでお馴染みの顔になりまして、1次車と同形式というのが俄かには信じ難いほど外観が異なります。なおここでは割愛しますが、他にも例によって前照灯が大きくなったグループや、クラス170からの改造車などもいて、この顔の方が圧倒的に多数でした。

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クラス172気動車。相変わらずどれも似たような顔をしていますが、こちらは2010年に投入された最新鋭。こちらは短・中距離の運用がメインのようです。塗装変更が進むChiltern社にあって、旧塗装は逆に新鮮に映ります。

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そして、長距離列車の一部で細々と走る客車列車。年季の入ったマーク3客車を使用していますが、近年リニューアル工事を受けたのでまだ活躍しそうです。平日であれば日中も走りますが、気動車に押されてちょっと影が薄い気が。

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で、客車の制御荷物車の方は簡単に撮れるのですが、反対側に付いているクラス68ディーゼル機関車を順光で撮るのは至難の業でした。日没間近の夕方に何とか強引に1枚撮ってみましたが、ちょっと苦しかったですね。クラス68機関車はスコットランドでも先日見かけました。

ご覧の通り、Chiltern Railwaysは車両の種類が多いので、何と3回に分けて行きました。田舎に見えますが、これでも首都ロンドンです。どこまでも家やマンションが続く日本(東京)じゃ考えられないですよね。


【2. 西海岸本線の電車たち】

West Coast Main Lineは、5月にも撮りに行っていたのですが、郵便電車を撮り直したいと考えてもう一度出かけることにしました。8月ともなればだいぶ太陽のギラギラした感じも落ち着いてきますからね。

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この区間は複々線ですが、今回は緩行線だけに焦点を絞りました。各駅停車に運用されるクラス350電車…なんだかJR四国の8600系にちょっと似ていませんか?

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London Northwestern Railwayとして走るクラス350には2種類の塗装があります。この深緑色をした前面が特徴的な塗装が新しい方のようです。しかし、貫通路が黄色いのがちょっと残念ですね…規則だから仕方ないとはいえ。

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郵便列車のクラス325電車。前回撮った時は発色が悪く、側面のRoyal Mailというロゴが見えづらかったので、リベンジした次第です。これは満足のいく結果になりました。郵便列車は毎日とは言わないまでも、結構頻繁に走っているのが良いですね。日本では30年以上前に姿を消した一方、この国では未だ現役です。


こんな感じで今月は色々撮っておりました。他にもまだあるのですが、それらは折を見てまたご紹介しますね。

Huntongdonへ

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この間の土曜日はHuntingdonへ行ってきました。ここはロンドンから北に普通列車で1時間余りの場所にあり、少し寂れた雰囲気のある町。歴史は古いものの、特に面白い物があるわけではなく、観光客は殆んどいないような町です。

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そんな町をわざわざ訪れた理由は、この公園を見たかったから。17年前Cambridgeに住んでいた時、この公園には何度か来たことがありました。当時9歳の私は、何故かある1本の木を妙に気に入ってしまい、抱き付いてなかなか離れなかった思い出があります。これを帰国前にもう一度見ておきたかったのです。

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前々から足を運びたいと思っていたのですが、公園の名前が分からず行くに行けなかったのです。しかし、先日外付けHDDの写真を眺めていたところ、母親が撮影場所を記録に残しておいてくれたことに気づき、特定に至りました。

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公園は何となく裏磐梯や奥日光に似た雰囲気だと感じました。写真では私以外に誰もいないように見えますが、実は地元の家族連れがピクニックをしていて、子供たちが周囲を駆け回っておりました。

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一歩公園の中に入ってしまえば、当時の記憶はどんどん蘇るもので、例の木はすぐに見つけ出すことが出来ました。あの頃の私は、いつかこの木が切られてしまうのではないかと勝手に悲しみに浸っておりましたが、あれから20年近くが経った今日も元気にこの場所に立っておりました。

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幹に登って一休み。1.5メ-トルくらいの高さがあり、今の私でも上がるのには少々苦労しました。イギリスには今後も来るチャンスがあると確信していますが、この場所に来る機会があるかというと微妙なところですから、帰国前に来られて良かったです。

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帰りの電車までしばらく時間があったので、town centreをざっと見物。人口2万人余りなので小規模なのは予想していましたが、店の並びを見る限り、あまり所得が高くない地域という印象を受けました。具体的な店名に触れることは控えますが、ロンドンだと郊外の中でも低所得者の多い地区でよく見られるチェーン店が複数ありました。きっと、大抵の人は車で少し離れた店で買い物するのでしょう。

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帰りがけに途中駅で降りて、3枚ほど鉄道写真も撮影して帰宅しました。

とりあえずこれで再訪したい場所は一通り見ることが出来ました。帰国まであと3週間弱!

毎週火曜のSL列車

蒸気機関車の時代が終わってから約50年…特に都心部では、加減速性能に優れる電車が鉄道輸送をほぼ独占しております。増え続ける通勤客を捌くために、各線共に列車がどんどん増発されて過密ダイヤを構成しており、出足の鈍い客車列車が入り込む余裕はもうとっくの昔に無くなりました…というのが日本での常識。しかし、保安装置を始めとする地上設備の近代化が遅れているイギリスでは、未だに蒸気機関車が本線を平然と走ることが出来ます。日本で言うなら、品川駅から横須賀線を経由してSLが走っているようなものです。しかも、この夏は毎週走っているというので、撮らないわけにはいきません。そこで、何回かに分けて見に行ってきました。

今夏は、6月4日から9月3日までの毎週火曜日に、The Royal Windsor Steam ExpressとThe Sunset Steam Expressが運行されています。前者は一日3本London WaterlooからWindsor & Eton Riversideまで(発車は大体8・11・14時)、後者は1本夜にWaterlooからChertseyを経由してぐるっと回ってWaterlooまで戻る行程が組まれています。

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しかし、時間帯と方角の関係上、いずれもも例によって綺麗に撮るのが非常に難しい。朝の一番列車は、経路の都合で上り本線を逆走しながら南下するのですが、少しでも遅れが生じると通過番線が変更されてしまいます。2回もその憂き目に遭いましたが、三度目の正直でやっと撮ることが出来ました。
Waterloo発車直後で、定期列車を塞がないようにと必死で加速していることから、しっかりと煙を吐いておりました。先頭はトンプソンB1級蒸気機関車の61306号機で、長きにわたる修繕工事と全般検査を終えて、今年2月に運用復帰した機関車です。マーク1客車を中心に、補機まで含めて12両という迫力ある長大編成を組んでおりました。

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イギリスの鉄道ファンは恐らく見向きもしないでしょうが、私はせっかくなので返しの回送も撮りに行きました。逆側に付いているのはクラス33ディーゼル機関車。61306号機より14歳若いですが、それでも製造後57年が経過した古い機関車です。日本でこれほど古いディーゼル機関車が本線を走るのって、ほとんどない気がしますね…DE10にせよDD51にせよ、今JR残っているのはほとんどが70年代製でしょうから。

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せっかくなので先月の頭に私も乗ってきました。SLの団体臨時列車はロンドンも含めて結構頻繁に走っていますが、大半は富裕層向けの非常に高額なプランが組まれており、とても手が出ません。しかしこれは普通車なら1人35ポンドと割安なので、記念に乗ってみた次第です。

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かなり混んでいたので客車内部の写真は綺麗に撮れませんでしたが、中は木材を多く使用したレトロな雰囲気でした。マーク1客車自体は改造車が2005年まで定期運用に就いており、引退してから日が浅いので古い印象はあまりないかもしれませんが、日本で言えばスハ43系と同世代なので、旧型客車と言っても良いでしょう。
ちなみに、写真を撮ったり実際に乗ったりしてみて、どこかで見たことあるデザインだなあと思っていたら、ハリー・ポッターの映画に出てくるホグワーツ特急そのものだと気づきました。ちょっと感動。

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ちなみに、このSL列車はなかなか時間通りに走ってくれません。元々ラッシュ時間帯に走らせる段階で無理がある上に、定時運行率の"素晴らしさ"に定評のあるSouth Western Railwayの路線を走るので、期待するだけ無駄というもの。1番列車の到着が遅れれば、当然後の予定にも響くわけです。しかし残念ながら、これは普段と違ってツアー列車ですから、30分以上の遅延でも払い戻しは請求できませんでしたとさ(笑)


イギリスは、蒸気機関車発祥の国であり、近代鉄道発祥の国でもあります。この国で鉄道趣味を楽しむ以上、一度はSLを撮りたいと思っていました。結果的には4回も撮影に恵まれまして、きちんと煙を出す姿もこのようにカメラに収められました。今帰国してもそこまでの悔いはないかも…いや、まだ撮りたいものが1つ2つ残っていますがね(笑)

ブループラーク集め

私の趣味の1つはカメラで、鉄道写真を主に撮っておりますが、それだけではありません。渡英して、郵便ポストの撮影という新しい(重箱の隅を突くような)趣味にも目覚めました。更に、以前にも少し書いた通り、「ブループラーク」の写真も少し集めていました。先日、狙っていた分をようやく一通り撮り終えたので、並べてみたいと思います。

本題に入る前に「ブループラーク」の復習です。Blue praqueというのは、簡単に言えば歴史上の重要な人物が昔住んでいた証で、青い円盤に白字のスタイルが一般的です。設置団体は複数あり、デザインも色々ありますが、今回はロンドンにある「公式の」プラークに焦点を当てました。なお、ロンドンだけで全部で1000ヶ所近く設置されており、全部コンプリートするのは不可能ですから、特に関心のあるものだけをピックアップしました。
ちなみに、一般の住宅に設置されるケースが多いので、撮影時は住人のプライバシーに配慮する必要があります。


s-Blue Praque Novelists
まず手を付けたのは作家シリーズ。左上から順に感想等をば。

1つ目はアガサ・クリスティー、「名探偵ポワロ」の作者です。割と最寄駅から距離があり、プラーク自体も通りからかなり引っ込んだ場所に会ったので、超望遠でもズームが足りないくらいでかなり苦労しました。
2つ目はチャールズ・ディケンズ、「オリバー・ツイスト」や「クリスマス・キャロル」の作者です。これは17年前にイギリスに住んでいた時から存在を知っており、今回もう一度しっかり見に行った次第です。
3つ目はコナン・ドイル、「シャーロック・ホームズ」の作者。ベイカー街にあるかと思いきや、これはNorwood Junctionという都心から南にかなり離れた地区にあり、ここに行くこと自体が結構大変でした。
4つ目はアラン・アレクサンダー・ミルンで、「くまのプーさん」で有名です。ここは、明らかに金持ちが住んでいそうな閑静な住宅街でした。ここに来たクマのぬいぐるみから「プーさん」が生まれたことを考えると、少し感動です。
5つ目は夏目漱石。割と最近取り付けられたもののようで、時々日本人が来ると住人の方が仰っておりました。これもドイルほどではないですが都心から離れており、どこの駅からも遠いので、行くのが少々面倒でした。


s-Blue Plaque Composers
続いては音楽家シリーズ。学部生時代までバイオリンを弾いていたこともあり、室内楽でよく話題に上る作曲家のものを見に行きました。基本的には超有名どころばかりなので、ご存知の方が多いと思います。

左上はベンジャミン・ブリテン。室内楽では「シンプル・シンフォニー」のイメージが強いですね(まあ私は弾いたことないんですけど)。この通りは空き家が目立っており、この家も何となく放置状態にあるような印象を受けました。
右上はエドワード・エルガー。解説不要ともいえる、イギリスを代表する作曲家ですね。「威風堂々」(それも第一楽章)のイメージが強すぎますが、「愛の挨拶」なんかも覚えておきたいところです(曲と名前を一致させましょう)。
左下はエドヴァルド・グリーグ。ノルウェー人で、「ホルベアの時代から」が個人的に大好きでした。第二バイオリンの後ろの方で弾く分には幾分気楽だったし(笑) あ、最終楽章でソロを担当された先輩方はお疲れ様でありました。
右下はグスターヴ・ホルスト。「惑星」が有名ですが、室内楽では「セント・ポール組曲」「ブルックグリーン組曲」なんてのも良いですよね。ホルストについてはもう一言二言書きたいのですが、これは別の機会に。


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最後は政治家シリーズ。1枚分余ってしまったので、最後に科学者枠のダーウィン先生にもお越しいただきました。

左上はマハトマ・ガンディー。言うまでも無くインドの独立運動で重要な役割を果たした一人。実は私の大先輩ということになります。彼が留学していた際に、この家に住んでいたそうな。そう考えるとすごいなあと思います。
右上は以前ちょっと触れたド・ゴール。第二次世界大戦の頃、フランス降伏の直前にド・ゴールは自由フランスを結成し、この地でドイツに対する徹底抗戦を国民に訴えたのでありました。そういえば、来年は結成80周年の節目ですね。
左下はウィンストン・チャーチル。これも説明不要でしょう。イギリスで最も有名な総理大臣のうちの1人で、人気調査ではほぼ毎回トップに来る首相経験者です。ノーベル文学賞受賞者でもあります。
最後は余った場所に押し込まれたダーウィンです。非キリスト教的だと糾弾されたダーウィンは、ケンブリッジやオックスフォードからは爪弾きにされ、当時唯一の無宗教大学だったここで「種の起源」を発表したのでありました。


以上、13枚のブループラークを並べてみました。1000枚近くに上る円盤の中のほんの一部だけですが、それでもこの都市が世界に冠たる有名人を、それもありとあらゆる分野の人物を輩出してきていることがよく分かります。そういう意味では、ロンドンは今も昔も世界の中心と言っても過言ではないでしょう。
ブループラークはロンドンだけでも本当に至る所にあり、大体は表玄関の近くに取り付けられているのですが、少々注意力が無いと見落としてしまいます。例えば、ダーウィンのものは私の通う大学の壁に掲げられていますが、気づいていない人の方が圧倒的に多いと思います。郵便ポストの話もそうですが、漫然と道を行くのではなく、周囲に注意を払うと面白い物が見つかるものです。自動車・物乞い・犯罪者に警戒しつつ、街歩きを楽しむのも一興です。

7月の撮影…通勤電車を追い求めて

7月も何回か撮影に出る機会がありました。私は通勤電車を中心に「日々の記録」を集めるのを趣味としておりますので、イベント列車や所謂「業務ネタ」はあまり撮りません。天候と光線を最優先に考えます。ということで、7月も地味な車両にばかりカメラを向けておりました。


【1. ミッドランド本線の長距離列車】

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ロンドンから放射状に伸びるナショナルレールの路線網のうち、個人的に最も馴染みのないのがこの路線。St. Pancras駅からNottinghamなどイングランド中部に多くのディーゼル特急が走っていますが、見たことすらほとんどない車両たちでした。このクラス222気動車は、カラフルな塗装も相まってなかなかキマっていると思います。

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ここではまだInterCity 125(HST)が現役で、国鉄時代には考えもつかなかったような派手な装いとなっています。この路線は電化工事が進み、2022年までに既存車両は全て日立製の新型車両に置き換えられることが決まりました。ロンドンを発着する最後のHSTはこの路線を走る編成になるかもしれません。

ちなみに、運行会社のEast Midlands Trainsは8月17日をもってフランチャイズ契約が終了します。以降はEast Midlands Railwayという新会社が運行を引き継ぐので、今後は既存車両の塗装が順次大きく変更されることでしょう。


【2. ブライトン本線の近郊形車両】

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この辺も馴染みのない路線ですが、Southern社の淡い緑色が個人的にちょっと好きなので、野暮用を済ませるついでに何枚か撮影しました。但し、この会社は定時運行が大の苦手なので、あまり乗りたくないのが本音。

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クラス377は他の多くのボンバルディアの車両と同じく、製造年次によって前照灯のデザインが異なります。クラス375ほどではありませんが、後期車の方が基本的にはダサいと思います。

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クラス171気動車。お馴染みのクラス170気動車とは連結器が違うだけでほぼ同一形式(但し例によって前照灯が違う)。気動車を使用した普通列車が10両編成を組んで走るなんて、日本ではどこを探してもありませんから、こうして見るとなかなかの迫力です。しかし、ここは第三軌条で電化されている区間なので、パッと見ただけでは電車と気動車の区別がつきません。

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緩行線を走る各駅停車のクラス455電車。以前にも書いたような気がしますが、「全英ぼくが選ぶダサい電車選手権」の優勝候補。前面デザインはSouth Western Railway車の方がまだマシだと思います。どちらも顔にぶっといケーブルが付いているので五十歩百歩かもしれませんが(笑)

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Overgroundのクラス378電車もやって来ました。冷房付きの通勤形電車なので、気温が30℃を超えたこの日は涼を求めて多くの乗客が詰めかけていました。こちらは昨年登場した新塗装で、まだ全52本中4本だけという少数派。いずれ旧塗装の方が珍しくなるでしょうが、今のペースだとあと8年くらいかかりそうです。


【3. オーバーグラウンドの通勤電車】

さて、Overgroundの現行車両を全部順光でコンプリートしていなかったことを思い出したので、Lea Valley Lines系統の通勤電車も撮りに行きました。実は冬にLiverpool Street駅で撮ってはいたのですが、あの駅の照明は体育館の灯りの如く色彩を狂わせる光なので、きちんと撮り直したかった次第です。

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このエリアでは専らクラス315電車が各駅停車の運用に就きます。個人的にはあまり馴染みのない車両で、ご覧の通り他の形式と比べて特に何かが目立つわけでもありませんが、一応撮っておきます。昨年から廃車が始まりました。

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61本中4本だけ存在するという前面デザイン更新車。この形態は全車Overgroundに在籍しているので、そこだけ見れば約4分の1の確率で当たります。しかし相変わらず馬鹿でかい前照灯が不細工ですね…これも「全英ぼくが選ぶダサい電車選手権」で良いところまで行きそうです。

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こちらはTfL Rail塗装のクラス315電車。何故Overgroundを走っているの?と思って調べてみたら、去年パンタグラフに重篤な故障を起こして廃車になった編成の代替用に転入したとのこと。同じロンドン交通局管理だから簡単に持ってこられたのかもしれません。

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しかしTfL Railの塗装にOvergroundのロゴというのは少々紛らわしいですね。この国では前の会社を塗り直さずに走ることが当たり前なので、日本ほど問題にはならないのでしょうが、両者が混在するLiverpool Street駅では混乱を招きそうです。

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ケンブリッジ近郊でもお馴染みのクラス317電車。別に好きな車両というわけではないですが、まあせっかくだから撮っておきましょう。個人的には後期車の方が好きなのですが、残念ながらOvergroundでは走っていません。

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クラス317電車の前期車を更新したグループは、このように顔つきが変わっています。元々はスタンステッド空港へ直通するStansted Express用に改造され、専用塗装を纏って颯爽と走っていたのですが、今はローカル運用に回されています。

このエリアのOvergroundを走る国鉄形電車は、いずれも新鋭クラス710電車の投入により2年以内に姿を消す予定です。吊り掛け駆動の通勤電車がゴロゴロ走っている光景は、もうすぐ見られなくなります。被写体としてはほとんど見向きもされていない電車群ですが、今のうちに撮っておいて損はありません。


7月の撮影はこんな感じ…ロンドンを定期的に走る車両はかなり集まりましたが、コンプリートまでには少なくともあと4形式ありますので、8月も頑張ってカメラを持ち歩きたいと思います(笑)
プロフィール

KHKQ

Author:KHKQ
横浜→東京→多摩→倫敦
京急を中心に広く薄く撮影
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