【京急】エアポート急行と1500形、まとめてさようなら?

a-P1010770.jpg
11月22-24日、1500形1525編成に「さようなら エアポート急行」のヘッドマークが掲出され、新1000形1481編成と連結して運用に入りました。1500形4両編成が急行運用に入ること自体が少々珍しい上に、引退まで秒読みとなっています。そして記念の看板が掲げられるとあって、連日非常に多くの鉄道ファンで賑わいました。ヘッドマークは昭和レトロなフォントがかわいらしいですが、実際の登場は昭和どころか平成の後半でした。
私は初日の朝に、無難な編成写真とヘッドマークの写真だけ1枚ずつ撮って終わりにしました。ちなみに、2日目は人身事故によるダイヤ乱れ、3日目はそもそも昼過ぎに運用終了とあって、意外に撮影や乗車のチャンスは多くなかったようです。


a-P1210300.jpg
エアポート急行の名称変更については様々な意見があるようですが、確かに「逗子・葉山→神奈川新町」のような、空港に全く関係ない列車が「エアポート」を名乗るのはいかがなものかと思っていました。最初から種別ではなく「羽田空港」の行先表示に飛行機マークを入れておけば済んだ話なので、あまり褒められたものではありませんでしたね。
もっとも、同種別が登場した2010年から毎日のように京急を見てきた身としては、慣れ親しんだ「エア急」という呼び名が無くなって違和感があります。駅の電光掲示板にも、新旧両方の名称が混在し、一部の駅員や乗務員が取り違えるなど、少々混乱が見受けられます。とはいえ、大した問題があるわけではないし、すぐに慣れることでしょう。


a-P1010911.jpg
私は、1999年以前の急行を憶えている世代です。あの頃とは停車駅が大きく異なりますが、蒲田以南に急行が戻ってきたのを見て少々懐かしい気もします。ただ、あの頃は1000形と800形の印象が強く、1500形以降の車両はあまり記憶に残っていません。それもあって、今改正で登場した急行は以前と全くの別物ですね。


さて、新1000形1701編成が先日落成し、1500形4両編成は全廃間近。それもあって、今回の1525編成のヘッドマークには、車両の引退を記念する意味合いも含まれているようにも思えました。2016年に大師線を走った2000形2451編成を想起させます。
ただ、1701編成は今のところ営業運転開始には暫くかかりそうな雰囲気なので、1521編成と1525編成はもう少し走り続けることが出来そう。「さようなら エアポート急行」が最後の花道になる可能性も十分ありますが、最後にもう1つ何かあると嬉しいですね。



ところで、今月は今日を含めて全ての金曜日に記事を投稿する予定です。それでは皆様、また来週。

テーマ : 鉄道
ジャンル : サブカル

【京急】新車とエア急+α…手遅れにならぬうちに

a-P1009816.jpg
ここ最近は晴天と自分の予定と撮りたい電車の運用がなかなか噛み合わず、歯痒い思いをしている毎日ですが、何とか数枚写真を撮ってきました。まずは先月に登場した新1000形1501編成で、足回りが綺麗なうちにと思っていたところ、既に若干怪しくなっておりました。
1501の番号は、先代1500形の廃車から半年足らずで再利用されることになりました。番号再利用自体は珍しくないとはいえ、この短期間での復活は他に例がないのではないかと思います。


a-P1009922.jpg
エアポート急行の運用に入る1501編成。昨年のダイヤ改正でエア急が半減してしまったせいで、特定の編成が運用に就く姿を捉えることは難しくなりました。ひとまず夜の姿で妥協しておくこととします。ところで、文庫駅はホームドア設置で停止位置が若干ずれましたから、これもある意味過渡期の姿ですね。


a-P1009787.jpg
オマケは最後の力走を見せる4両編成の1500形。1521編成と1525編成は、以前から比較的本線で見かける機会が多かったので、珍しい感じは正直全くしませんが、ひとまず来たものは撮っておきました。

テーマ : 鉄道
ジャンル : サブカル

【京急】増結見物の機会、激減?

金沢文庫駅にホームドアが設置されました。4番線は先月22日、3番線は29日の終電後に工事が行われ、翌日から一部列車の停止位置が変更されました。これにより、下り列車をバルブ撮影出来る主要駅が全滅した…との声も聞こえます。
私もこの駅で夜に色々な写真を撮りましたが、それはまた別の機会に回すとして、今回はホームドアが設置される前に増結作業を見物に行った時のお話です。


a-P1009034.jpg
ご存知の通り、京急は文庫で増解結作業を毎日のように実施しており、同駅以北では12両編成の列車が多く設定されています。かつては日中も行われていましたが、現在は朝夕ラッシュ時のみとなっています。


a-P1009036.jpg
4番線は前4両、3番線は後4両増結と決まっています。私は高校〜大学時代によく前4両の増結車に座って通学していました。先日数年ぶりに連結作業を見て、あの頃の椅子取りゲームの思い出が蘇りました。


a-P1009053.jpg
こちらは後4両の増結作業。個人的には3番線の連結作業の方をより多く目にしています。平日朝の快特はもちろん、今は無き日中の羽田空港行き増結なども懐かしく感じますね。


a-P1009056.jpg
スタッフは昼間だと旗を振るのに対し、夜はカンテラを使っています。最近だと無線を使う事業者が多く、このような旧来の手法は徐々に少数派となりつつあるとか。


さて、ホームドアが設置されたということは、ちびっ子に人気の連結作業を間近で眺めるのが難しくなったことも意味します。増結作業自体は直ちに廃止されるわけではないのですが、至近距離で見物することは少々困難になります。ホームドア未設置駅での増結作業自体は、京急なら少数ながら品川で実施されているほか、京急以外でも金沢文庫の近くなら横須賀線の逗子駅もあります。とはいえ、今後もホームドアの設置が進み、増解結する列車が減れば、このような光景も徐々に珍しいものとなっていくのかもしれません。

テーマ : 鉄道
ジャンル : サブカル

【京急】15年ぶりの幌付き?

a-P1008944.jpg
6月25-27日、新1000形1809編成が前面に貫通幌を付けたまま営業列車に充当されました。これは24日に行なわれた「1000形大集合撮影会!」のために取り付けられたものでした。前面に貫通幌を付けた状態で客を乗せるのは、1800番台が登場した2016年以来初めてで、そもそも京急で前面に幌を付けた電車が営業列車として走るのも旧1000形の時代以来(2008年以来くらいでしょうか)。また、旧1000形の時代は基本的に品川側に幌が付いていましたので、浦賀側に幌が付くのは異例です。


a-P1510476.jpg
私個人としては、どちらかと言えば京急に限らずどの電車も基本的に幌の無い方が好みです。とはいえ、幌が付くだけで印象が変わりますので、他の京急ファンと同様、1800番台に幌が取り付けられるのを少し期待していました。

1800番台導入時に京急が思い描いていた柔軟な運用は、今なお実現の兆しが見えません。結果的に「少し扱いにくい4両編成」という位置付けに留まっており、今後も貫通路を積極的に使用する運用は期待薄ですから、幌の出番もほとんどない状態が当面続きそうです。そういう意味では、渡り板のない「飾り幌」とでも言うべき姿とはいえ、カメラに収めることが出来たのは幸運でした。

テーマ : 鉄道
ジャンル : サブカル

【京急】番号再利用の歴史

a-P1200461.jpg
数日前、川崎車両の工場で製造中の京急新1000形が目撃され、その番号が「1501」であることが話題になりました。一昨年に運行を開始した1890番台「Le Ciel」と同様にハイフン付きのナンバープレートとなっており、その番号は「1501-1, 1501-2...」となる見込みです。


a-P3380774.jpg
京急では現在も1500形が運用に就いていることから、混乱を招くのではないかという声が一部の若い鉄道ファンから上がっているようです。特に、1500形の1501編成は今年3月まで現役でしたので、それから1年足らずで新1000形1501編成が登場するというのはいかがなものか…という趣旨のようです。
このような付番方法になった詳細は割愛しますが、相互直通運転先の会社の車両と番号が重複しないように制限があることから、限られた番号の空きを活用しようと苦心した痕跡が見られます。


a-DSC04275.jpg
もっとも、京急が番号を再利用するというのは今に始まったことではありませんので、特に騒ぎ立てる意味はありません。2002年に新1000形が登場してから、旧1000形が引退する2010年までの間は、2つの「1000形」の共演が日常的に見られました。旧1000形は最後の1本が救援車の牽引用に2010年度末まで残っていたので、都合9年間は共存していたわけです。


a-P1007892.jpg
もちろん、全く同じ番号の車両が同時に在籍していたことはなく、旧1000形の廃車によって空いた番号を新1000形で埋めておりました。物によっては、消滅から再利用まで15年以上空けていたこともあり、実際には特に大きな混乱はなかったように思います。
なお、一番再利用までの期間が短かったのは1305及び1306で、2010年6月30日の旧1000形廃車→2011年4月15日の新1000形新造と、9カ月半での復活を果たしています。


a-P1160537.jpg
共存ではないにしても、かなり短期間で番号が再利用された事例は他にも複数あり、最近だと1600番台が該当します。1500形1600番台最後の1本が1500番台に改番されたのが2016年8月15日で、新1000形1600番台のお目見えは同年11月7日と、3カ月弱で再利用されています。これを見越して、1500形1600番台は2013年から順次車両番号の変更が実施されていました。


以上は平成以降の話ですが、カルダン駆動方式の電車全体に対象を広げると、番号の再利用は更に3例ありました。
  • 600形は1986年に全廃され、8年後の1994年に現600形が登場。
  • 700形は1966年に600形へ改番され、その1年後に4扉の700形が登場。
  • 800形は1965年に旧1000形へ編入され、1978年には4扉の800形が登場。
600形に至っては、これらとは全く別に吊り掛け駆動の車両もいましたから、更にややこしいことになっていました。


このように、番号の再利用というのは京急では何度も見られましたから、今更1501編成が「復活」したところで別に異例でも何でもないのです。そして、1000番台が枯渇している現状は今後も当分続きますから、再利用は今回が終わりではないでしょう。1500形の廃車が進めば1700番台や1900番台も空きますから、この辺の番号もすぐに埋まる日が来るかもしれません。

ちなみに、特定の車両番号が復活するのに要した期間は、先述の通り最短で1305と1306の9カ月半でした。今回の1501はその記録を更新することになるのか、ちょっと注目ですね。

テーマ : 鉄道
ジャンル : サブカル

プロフィール

KHKQ

Author:KHKQ
横浜→東京→多摩→倫敦
広く薄く撮影中、一応古巣は京急
SNS一覧
ウェブサイトはこちら

カテゴリ
JR (44)
検索フォーム
カレンダー
11 | 2023/12 | 01
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -
最新記事
最近のコメント
アクセス数カウンター