FC2ブログ

【京急】2つの事故廃車の記憶

r-P1080761.jpg
1年前―正確に言えば2019年9月5日、神奈川新町駅付近の踏切で下り快特がトラックと衝突する事故があったのは、記憶に新しいかと思います。この事故では踏切に誤って進入したトラックの運転手が死亡し、電車の乗員乗客37人が負傷しました。
発生から暫くは多くの人々の間で話題になりましたが、オタクごときが詳細を描写したりドヤ顔で論じたりするのもお門違いなので、もとより京急の抱える構造的な問題の一端も露わになった点を指摘するのみに留めておきます。

r-P1260428.jpg
事故に遭遇したのは新1000形1137編成で、安っぽい見かけのステンレスの車体が大破し、巻き込んだトラックの燃料が引火して黒煙を上げていた姿は、インパクトが甚だ大きいものでした。まあ少なくとも編成単位の復帰は難しかろうと思っていたところ、翌3月15日付で8両全てが除籍されました。

r-P1490150.jpg
同編成は製造から9年余り(事故当時)の比較的若い車両で、もしかしたら品川寄りの車両は残るのではないかと噂されたこともあったものの、あえなく解体されることに。損傷が思いの外激しかったのか、新車を代わりに入れた方が安上がりだと判断されたのかは分かりませんが、再起はかないませんでした。事故車両は今なお新町検車区に留置されており、事故現場も未だに臨時信号機によって時速60キロの速度制限が課せられています。事故の後遺症が消えるまでには、もう少しかかりそうですね。


r-P1050712 - コピー
事故廃車と言えば、8年前の9月にもあったことを覚えているでしょうか。2012年9月24日深夜、折からの集中豪雨で発生した土砂崩れに下り特急が乗り上げ、乗客乗員56人が重軽傷を負いました。当時私は京急を毎日使っていましたので、昨年の踏切事故よりはこちらの方をより鮮明に記憶しています。

r-P1080258.jpg
あの時は1500形1701編成が被災。当時すでに製造から20年以上が経っており、どちらかと言えば古い部類に入っておりましたので、復帰はまず無理だろうと思っていたら、案の定翌年9月6日付で除籍。車両計画に狂いが生じたのか、2000形の延命に繋がった…という話が、その後暫く流れておりました。

r-P1200474.jpg

r-P1210290.jpg
損傷の少ない品川寄りの先頭車は、他7両とは違って解体を免れ、金沢検車区へ運ばれました。何かの訓練用なのか、結局物置と化しているのかは知りませんが、今も車庫の奥で妙に傾いたまま留め置かれる姿を見ることが出来るかと思います。もっとも、私はもう何年も現物を見ていませんので、この写真のように比較的綺麗な状態を保っているかどうかは分かりません。


日本の鉄道は、間違いなく世界で最も安全性の高い交通機関。"先進国"のくせに信頼性ゼロで、日本ではあまり考えられないような事故が絶えない某国に比べると、まさに雲泥の差であります。そうは言っても、やはり日本でもトラブルが起きる時は起きるもので、その場合はきちんと原因究明と再発防止を図ってもらいたいものです。
その点、京急の将来には一抹の不安がどうも拭えません…

郵便ポストと国王の紋章のページを更新(ヴィクトリア~エドワード8世)

20200901.jpg

ガラクタのカタログの「イギリスの郵便ポスト」のページを更新しました。かねてよりこのブログやツイッター等で私が取り上げてきたテーマで、今回は前半部分のヴィクトリアからエドワード8世まで4項目を更新しました。

郵便ポストの愛好家はイギリスにも一定数いるようですが、日本人でどれだけいるかはよく分かりません。ただ、現地在住で関心をお持ちの方が少しはいると思うので、いつかそんな人の足しになれば良いな…と淡い期待を抱いております。

残り3項目は10月か11月くらいに更新したいと思います。これが終わればとりあえずウェブサイト設立当初の目標は全て達成することになります。それ以降はまた鉄道ネタで続けるつもりですので、どうぞお付き合いくださいませ。

【小田急】赤い電車、新しい電車、若返った電車

過日、午前中から35℃に達するような今年一番の猛暑の中、小田急界隈で話題の赤い電車を撮ってきました。私がこの会社の電車を撮るのは2年半ぶり…いや、あの時は特急を1枚撮っただけで、通勤電車も含めてそれなりに撮影したのは約3年ぶりでした。
3年も経つとそれなりに雰囲気が変わるもので、夏光線ながらそれなりに記録をすることが出来ましたので、幾つか抜粋してここに列挙してみました。

r-P1001461.jpg
まずは大本命の赤い1000形。2009年に塗装変更されたもので、ごく稀にダイヤ乱れ等で本線運用に就くことはあったものの、本来は箱根登山鉄道の小田原⇔箱根湯本を走るシャトル列車用となっています。今月いっぱいは、昨年の台風で壊滅的被害を受けた箱根登山鉄道運行再開を祝して、小田急全線で特別に運行されています。
連日新宿発着の列車に充当され、被写体としては大変な人気となっておりますが、いかんせん新宿側に連結されるので昼以降に撮る場所がほとんどありません。稀少な午後順光の撮影地は江ノ島線の藤沢以南で、土日に片瀬江ノ島へ入線する際は、大変な人出で賑わうそうな。
私はこの赤塗装を撮るのは初めてで、それなりに満足出来る1枚を手にすることが出来ました。平日の小田原線内だと比較的人出が少なかったのは救いでした。

r-P1001466.jpg
そのすぐ後ろには、今春デビューしたばかりの新鋭5000形も迫っていたので、併せて撮影。30年くらい前の地方私鉄を彷彿とさせる前面デザインで、行先表示機が小さくて読みにくいのが難点。個人的にはあまり好きな外観ではありませんが、一応撮っておきました。
「5000形」というと未だに先代のイメージがありますが、アレの引退から早8年。同じ番号帯を使いまわしても良い頃になった…ということでしょうか。

r-P1001442.jpg
例によって、待っている間に何枚か。一昨年春に登場したロマンスカーの新型70000形「GSE」もやって来ました。往年の特急列車を意識した塗装になっていますが、何となく角ばったような印象がしないでもありません。別に旧型車両の方が良いなどと言うつもりはないですけどね。
私が住んでいる場所の関係で、小田急ロマンスカーにはとことん縁がございません。これに乗車する機会は当分無さそうであります。

r-P1001458.jpg
30000形「EXE」のリニューアル車両。ビジネス用途を意識した特急車両ですが、地味な設計であまり評判がよろしくないと聞いております。しかし、リニューアルして塗装も茶色から銀色に一新され、和式トイレも姿を消したことから、だいぶマシになったことと思います。
ところで、原型の車両と比較すると、妙に前面が締まらない気がするのは私だけでしょうか。愛称表示機が外されて、のっぺらぼうになったような…

r-P1001449.jpg
お馴染みの通勤電車、1000形のリニューアル車両もだいぶ増えてきました。外観は帯の色が変わり、行先表示機が幕式からフルカラーLEDになったり、前照灯がハロゲンではなくなったりしていますが、まあ大体オリジナルの雰囲気を残していると言えましょう。しかし、近年は組み替えやら先頭車両の中間車化やら、少々複雑な動きが見受けられます。

r-P1001446.jpg
リニューアル前の1000形は、私にとって最も馴染み深いスタイルの1つです。気づけば登場から30年以上が経っているものの、まだ古さを感じさせませんね。え?もしかして今時の子供たちは「古い」と思っているんですかね???

r-P1001399.jpg
〆は1000形によく似た2000形。私にとっては「各停と区間準急用の地味な車両」のイメージで、数が少なく運用範囲が限定されていることから花形にはなれそうにないですね。実は当時の通産省から表彰されたみたいですが。


こんな感じで、久々の鉄道写真撮影は楽しかったです。しかし、炎天下での撮影は思いの外大変で、まさに「流れ出る汗滝の如し」でした。京成やら東武やら撮りたいものは他にもありますが、もう少し気温が下がるまで待つつもりです。

ロンドンから南東部への通勤電車

昨年撮った写真を見返してみたところ、ブログに上げそびれていたものがチラホラあることに気づきましたので、今更ながら落穂拾いと致します。今回のテーマは、ロンドンと南東部ケントなどを結ぶ通勤電車です。

r-P3520347.jpg
ここで取り上げるのは、2004-05年に製造されたクラス376電車。ボンバルディアが1999-2017年に各地へ投入した電車7形式(エレクトロスター・シリーズ)の1つで、5連36本180両が製造されましたが、これはスタンステッド空港発着列車に投入されたクラス379電車に次いで2番目に少ない数です。クラス375電車をベースとしていますが、通勤電車ということでトイレと冷房は無く、分割併合運用が無いことから前面は非貫通となっています。
ロンドンのCharing CrossやCannon StreetからDartfordやHayesを結ぶ列車の他、当エリアの循環線を走る各駅停車を中心に運用されており、ロンドンでは2本繋げた10両編成を組むのが主となっています。

r-P3510255.jpg
この車両、個人的にはかなり撮影に苦労した車両でした。例によって障害物がなく太陽がきちんと当たった写真を撮りたかったのですが、まず撮影地を探り当てるのが大変でした。ロンドン南部や南東部はぶっちゃけ評判のよろしくない土地ということもあり、ほとんど馴染みが無いからというのが最大の理由です。
クラス376はそもそも在籍数が少ない上に、固定運用とはいえ循環線のどちら側を回るのか把握が簡単ではないというのもネックでした。この循環線というのはちょっと曲者でして、(いつもの)遅延により駅の発車案内は更新が追い付かず、車両の行先案内表示は消灯していて、どの列車がどこに行くのかさっぱり五里霧中というのも日常茶飯事。自分の意図とは全く違う駅に連れて行かれたこともありました。

r-P3520340.jpg
この地域ではクラス465あるいは466電車が圧倒的に多く、8両編成がメインかと思いきや、4+4+2で10両編成を組むこともあるため、発車案内の編成両数から運用を識別するのも容易ではありませんでした。これらの国鉄形電車も決して悪くは無いのですが、さすがに少々飽き飽きしたのを覚えています。
クラス376は別にラッシュ時のみの運用というわけでも無かったのに、予想外に手間がかかってしまい、ようやく1枚撮れた時はやれやれと首を振ったことも覚えています。

そもそもCharing CrossとCannon Streetという、ロンドンではかなり影の薄いターミナル駅を発着している時点で、地味な電車の印象を拭えないクラス376。しかし、あの国にしては珍しく投入から20年近く塗装が変わっていない(つまり原型をほぼ保っている)ので、ちょっと関心があったのです。もうこの電車を見る機会は無いと思うので、とりあえずまずまずの記録が出来て一安心でした。

8月の撮影―この5年間の記録から(修正版)

※スマホ(少なくともiPhone)からの閲覧時に内容が欠落する不具合がありましたので、昨日は直ちに一時非公開としました。ご迷惑をおかけしまして申し訳ございません。


天気予報を見ると、近頃は毎日35℃以上の猛暑日が続く一方で、どうもなかなか綺麗に晴れません。夏は雲が湧きやすくて鉄道写真撮影には向かない…というのは今に始まったことではありませんが、今日も今日とて溜め息が出てしまいます。今夏はほとんど写真を撮っていないので、昨年までの5年間(つまり2015-19年)、8月に何を撮っていたのか振り返ってみることにしました。つまりネタ切れというヤツですね。

r-P1260650.jpg
2015年8月は、115系新潟車の大宮総合車両センター入場回送を撮っておりました。この頃は、運用を終了した長野の115系を4両に縮めたL99編成を伴走車として使っており、営業車両の入出場の際は変則7連を組んでおりました。これは、新潟の115系が搭載する保安装置が首都圏のものと適合しておらず、さりとてリニューアル時にブレーキ装置を更新したため機関車に牽かせるわけにもいかなかったからと聞いております。
ちなみに、新潟では未だに115系が細々と運用されていますが、昨年に検査を出場した編成の時は全区間自走で、変則7連は一時的な姿でした。L99編成も既に廃車になりましたから、もうあの姿は拝めそうにありません。

r-P1510046.jpg
2016年8月は都電荒川線の7700形を撮影。同年5月末に登場した新型車両ですが、古参7000形の車体を再利用した言わば“半新車”です。この頃にはデビューから3か月近く経っていたにもかかわらず、まだ登場を記念したヘッドマークが付いておりました。
私が都電荒川線を本気で撮ったのもこの頃が初めてで、これ以降少しずつ路面電車にも手を広げるようになりました。そういう意味では、私の趣味歴におけるちょっとした転換点でもあったと言えましょう。

r-P3410533.jpg
2017年8月は、江ノ電最古参300形を見に行きました。鉄道ファン以外の観光客からも人気の300形は、この305編成が最後の生き残りとなっており、ちょうど定期検査を終えたばかりでした。300形自体は今でも比較的容易に見ることが出来ますが、検査明けの再塗装されたばかりの姿はごく短期間しか見られません。
そういえば、今年の江ノ島近辺は比較的人出が少ないと聞きますが、江ノ電の利用者数も相当落ち込んでいることでしょう。観光業が主の鎌倉・江ノ島にとっては厳しい日が当分続きそうです。

s-P3460995.jpg
2018年は、京成線~都営浅草線~京急線の3社相互乗り入れが始まって50周年ということで、珍しくヘッドマークを付けた臨時列車が運転されました。(当時)神奈川県内では普段走らない京成の車両が特に注目を集めていましたが、京急車もちょっと珍しい姿を披露しておりました。私にとっては、留学前の最後の“ネタ”だったと記憶しています。古巣とも言える京急線内で手堅く押さえることが出来たのは幸いでした。

P3520797.jpg
最後は昨年8月のお話。猛暑に曇天続きの日本とは違い、英国の8月は基本的に晴天続き。しかも試験が終わって論文も早めに完成しつつあったため、連日カメラを握ってあちこち出かけていました。
南部ブライトンでは、ブリテン島最古であるクラス313電車の国鉄色編成を撮影しました。かの国は日本と違って、定期運用に就くリバイバルカラーの車両というのが大変稀少であり、しかも編成全部の色をきちんと統一したものは皆無に近いと言えます。運用の流れをネットで連日見つめながら機会を待ち、早起きしてわざわざこのために出かけたのでありました。


過去の8月の撮影はこんな感じでした。今年は前半に枚数をほとんど稼げなかったこともあり、8月はもう少し色々撮りたいのも山々なのですが、どうも難しそうであります。新型コロナウイルス感染症は抜きにしても、外出自粛で身体が暑さに慣れていないため、猛暑の中を歩き回ることに不安を覚えるからです。本業の方も大打撃を受けていることですし、あと1年くらいは活動低下の日々が続きそうです。
プロフィール

KHKQ

Author:KHKQ
横浜→東京→多摩→倫敦
京急を中心に広く薄く撮影
English

カテゴリ
JR (15)
検索フォーム
カレンダー
08 | 2020/09 | 10
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 - - -
最新記事
アクセス数カウンター