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再び日本でカメラを握った日―西武・動物園・京急

1ヶ月ほど前まではあんなものこんなものを撮って遊んでおりましたが、そんな日々はすっかり過去の話となりました。帰国して暫くは体調を整えたり、雲の多い天気をぼやく毎日でしたが、ようやく安定して晴れる日がチラホラ現れ始めましたので、日本でのリハビリ撮り鉄と称して何枚か撮影してきました。


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まずは西武多摩川線へ。ワンマン運転用の新101系は、長い間白一色の非常につまらない被写体と化しておりましたが、近年は特別塗装編成が何本も出てきて見る人の目を楽しませてくれます。こちらは1960年代に流行った「赤電」カラー。但し新101系がこの色になったのは2010年代後半からの話で、厳密には復刻塗装と言えるか微妙なところ。

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これは新101系も登場当時に纏っていたツートンカラーで、同系のリバイバル塗装としては最もしっくりきています。7年くらい前に池袋線から撤退間際に撮りに行った記憶が蘇りました。ところで、12-14日の三連休中に秩父線を新101系が臨時列車として走るそうですが、どのカラーの編成が行くのでしょうか。もしかして…これ?

なおこの日は伊豆箱根鉄道カラーの青帯編成も走っていますが、こちらは2年前に撮影済みなので割愛しました。近江鉄道カラーの水色は多摩湖線で走っている日に見に行きたいですね。


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すぐお隣、JRのホームに移動して209系1000番台も手堅く押さえました。この車両が常磐線から転属すると聞いた時は非常に懐疑的で、実現した時は非常に驚きました。今年春のダイヤ改正から固定運用で走り始め、労組資料によれば5年程度使用される予定とのこと。それよりは少し早く姿を消しそうですが、E233系の改造工事には相当の時間がかかりますので、しばらくは当地に残りそうです。

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何だか遠くに見慣れない雰囲気の電車が見えたので待ってみたところ、E257系500番台が現れました。一応配置は幕張のままとはいえ、実質的には豊田所属の電車と言っても良さそう。ところで、これ何の回送だったんでしょ。


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別の日、上野動物園を走るモノレールを見に行きました。遊具の一種と認識している人が多いようですが、鉄道事業法を根拠にする歴とした鉄道です。日本初の常設モノレールであり、1950年代には新しい交通機関の試験線に位置付けられました。現行車両の40形は2001年にデビューしましたが、老朽化により今月末で引退予定。財政難から代替車両の投入は予定されておらず、このまま廃線になる可能性もあります。
子供の時に一度乗った記憶がありますが、この40形だったか先代の30形だったかは記憶にありません。妙に楽しかったという漠然とした思い出が残っているだけ(笑)


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この日はそのまま南下して、京急新1000形1225編成を撮影。営業運転開始から4日ほどが経ち、新車特有のピカピカした感じが完全に失われる前に撮りたかったのです。ギリギリセーフと言ったところでしょうか。新1000形も気づけば登場から17年余り、同世代の他社車両も製造終了となる形式が出ていますので、新1000形もそろそろかもしれません。


こんな感じでリハビリは終了。イギリスと違い、日本では郊外でも建造物が多くて背景のゴチャゴチャした場所が多く、ちょっとげんなりすることも。ロンドンだと都心から1駅行っただけで木々をバックに走る気動車なんかも簡単に撮れたんですけどね…比べるのが間違いか(笑)

リハビリテーション

気づけばイギリスを去ってから早くも2週間が経過し、平穏無事(無味乾燥)な日常生活が戻ってまいりました。しかし、頭では分かっているつもりでも、未だ適応するのに苦労している事柄もあります。ということで、今日はプチ・カルチャーショックを幾つか。



【わるいこと】

<1. 信号機>

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イギリスでは、信号が赤だろうが青だろうが消灯していようが、車が来ていなければお構いなしに道を渡ります。人によっては来ていても渡ります。これは何もイギリスに限った話ではなく、大抵の国ではみんな信号を守りはしません。日本人以外で律義に青信号を待つのは、せいぜいドイツ人くらいではないでしょうか。

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しかし日本では、仮に全く車が来ないことが明らかな場合でさえ、基本的に青信号になるまで歩きません。大通りの脇にある小道ならまだしも、片側二車線の国道を渡った日には白い目で見られてしまいます。正直時間の無駄としか思えず、無言の同調圧力が息苦しく感じます。


<2. 現金社会>

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これは以前にも書きましたが、日本は未だ現金決済が主流。私がイギリスにいた頃はデビットカードによるコンタクトレス(非接触)決済ばかりを使っていたので、下手するとATMに行くのが月に1度でした。従って、定期的にお金を下ろしに行くのが非常に苦痛であります。

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日本では交通系ICカードをキャッシュレス決済のメインとして扱う傾向があるようですが、これには致命的な問題点が一つ。それは、既存のクレジットカードを使ってチャージ出来ないということです。ビューカードを使ったりオートチャージを設定したりすれば話は別ですが、今持っているカードが使えないのは非常に不便。結局ATMに行って野口先生を呼び出さなければなりません。こんなのキャッシュレスとは言えないと思います。

QRコード決済も使い始めましたが、コンタクトレス決済に慣れている身からすると、いちいちスマホのアプリを立ち上げることすら面倒くさい。デビットカードを軽くかざせばすぐに支払いが終わったあの日々が懐かしい…。


<3. 湿気>

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イギリスでもやたら暑い日が数日ありましたが、今は最高気温が15~20℃ほど。対して東京は今なお30℃前後。まだまだ暑い日が続いております。
私が帰国した頃は猛暑の盛りを過ぎており、最高気温が20℃台後半~30℃程度。数値だけ見れば、ロンドンと大きく違わなかったので、体調を崩すことはありませんでした。しかし、最低気温が20℃台前半と高く、湿度が70~85%の日々が続いたため、じわじわと体力を削られました。分かっちゃいたんだけど、体全体にまとわりつく水蒸気が鬱陶しくて仕方がない。カラッと気持ち良く晴れる日はいつ来るのでしょうか…。


【よいこと】

<4. 電車>

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「電車が時刻通りに走る」というのは実に素晴らしい。イギリスでは10分20分の遅延などザラで、運休や30分以上の大幅な遅延も毎日のように発生しています。また、発車3分前にならないと着発番線が表示されないのもかなりのストレスでした。ロンドンなどのターミナル駅では、数十人~100人以上の乗客が中央部分の電光掲示板を見上げ、ホームが確定すると民族大移動…という光景が数分おきに展開されています。

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日本では、基本的に「定刻」以外はあり得ないので、発車案内に到着見込みを示す欄はありません(JR西日本管内などは別にして)。乗換案内の示す通りに目的地へ到達出来るということの素晴らしさ、高い予測可能性がもたらず安心感…地味に見えても非常に大事なことです。


<5. バリアフリー>

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バリアフリーという点では(も)、日本より著しく遅れているイギリス。地下鉄の駅も階段が主流で、このような薄暗い・狭い・急と三拍子そろった螺旋階段も。エスカレーターやエレベーターがあっても、ホームのある高さまで届かないケースが多く、結局は階段を上り下りする羽目に。

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エスカレーターも故障や工事で使えないことがあり、こうなると完全にお手上げ。私は帰国の日、40kg弱の荷物を抱えて地下鉄に乗ろうとしたところ、下りエスカレーターが塞がれていて絶望しました。Northern線への迂回を試みるもしっかり階段があり、結局改札口からホームまで10分以上かかました。一度改札を入場したら出るわけにはいかないので、半泣きで荷物を運んだのでありました。
その点、日本ではエレベーターが普及しているので、大きな荷物を持ったままにっちもさっちも行かない…なんてことはまず起きません。アクセシビリティという点では、この国はかなり進んでいると思います。


<6. 大気汚染>

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日本の空気はとってもきれい。ロンドンではCongestion Charge(渋滞税)を年々引き上げて自動車の量を抑制しようとするものの、空気は全然良くなりません。都心部でも公園が多くて比較的マシな地域もある一方で、一部では北京より酷いと言われる始末。最近ではUltra Zero Emission Zoneなるものが導入されましたが、果たしてどうなることやら。

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地上の空気はもちろんのこと、地下鉄の車内も快適です。ロンドン地下鉄は、非冷房なのは仕方ないとしても、日本に比べると恐ろしく空気が悪く、30分乗ると鼻の中が真っ黒になるレベル。ま、日本と比べたら大抵の国が汚い方に分類されるでしょうけどね。


<7. 食べ物が豊富>

帰国翌日にスーパーへ行って驚いたのは、食材が非常に豊富なこと。久しぶりに日本のスーパーに足を踏み入れたところ、野菜も果物も魚介類も物がたくさんあり過ぎて、あまりの情報量の多さに頭が混乱したくらいです。自宅近くのスーパーを数軒見たところ、いずれも総菜もイギリスのどの店とも比べ物にならない豊富な品揃えで、そのすごさに圧倒されました。
乳製品やヨーロッパ産のハム類など一部を除き、どれも手頃な価格というのも嬉しい。平均収入が違うため単純な比較は出来ませんが、ロンドンの物価は大変に高かったので、どれを見ても「安い」「美味い」と感激してしまいました(笑)

…せっかく1年間体重を完全にキープしていたので、目方が増えないよう気を付けたいところです。こわいこわい。



こんなところでしょうか。他にも、治安が良い(ごく一部の例外を除き、どこに行っても夜間安心して道を歩ける)、Suicaの反応速度がオイスターカードより格段に早い、総菜などのパッケージを開けるのがとても楽、エスカレーターを歩かせてくれない等々、細かいところは色々ありますが、主なところはこんなものでしょう。
悪い点も幾つか挙げましたが、全体的に見れば日本の方が住み良いのは間違いありません。これは、私が日本で生まれ育ったということもありますが、やはり細かい心遣いが行き届いているのは間違いなく日本の方だと思います。イギリスも快適な国だとは思うものの、やはり自国が一番気楽に過ごせますね(笑)

旅先での気動車と客車列車

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帰国してから早1週間余り、留学先での最後の日が割とバタバタしていたためか、正直なところ8日前までイギリスに住んでいたということが信じられないくらいで、もう随分遠い昔のように感じられます。このままだと2週間前に行ったウェールズ旅行の時に撮った鉄道写真も載せる機会が無くなりそうなので、若干賞味期限切れな感はありますが、ここで幾つか覚え書き程度に書いてみることにします。


ウェールズを走るナショナルレールは、公営のTransport for Walesが2018年10月から管轄しています。ウェールズではカーディフ近郊を中心に電化工事が進んでいるものの、例によって計画から大幅に遅れており、未だに気動車中心となっています。また数は少ないものの、客車普通列車の姿を見ることも出来ます。
なお、この記事では形式別に分けましたので、撮影した駅はCardiffだったりLlandudnoだったりと一定しません。また、Great Western Railwayなど他社の車両については割愛しました。悪しからずご了承ください。


【1. 気動車列車】

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Cardiff Central駅を行き来する列車を見て気づいたのは、Pacerと呼ばれる軽快気動車が数多く運用されていることです。こちらはクラス142気動車で、6月にスコットランド方面を旅行した際にNewcastleでも見かけた車両です。見るからに安普請という感じのするチャチな造りをしています。

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それと同時期に製造された姉妹形式、クラス143気動車。写真の通り、通常の気動車と併結する運用もあるようです。イギリスを走る鉄道車両は今年末までにバリアフリー化するよう法律で求められていますが、Pacerシリーズについては各社とも改造工事を施工せずに廃車とする方針で、Transport for Walesも各車両の側面に引退告知のラッピングを施しています。Pacerはどれも乗り心地が恐ろしく悪いので、乗客は皆一様に歓迎していることでしょう。

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Pacer以外だと、Sprinterシリーズの気動車も多く運用されています。こちらはSprinterの元祖、クラス150気動車。ウェールズ全域で運用されており、北部まで含めれば多分最も頻繁に目にした形式だと思います。

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クラス153気動車。単行運転が出来るので、利用客の少ない路線では重宝しそう。但し、元は2両編成のところを短編成化改造を施したので、後付けの運転台は狭苦しいと乗務員からの評判はよろしくないそうな。Sprinterシリーズでは、他にクラス158気動車も走っています。

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こちらは主に都市間輸送に充てられるクラス175気動車。イギリスには日本のように普通や特急といった種別が存在しませんが、強いて言えば特急に近いポジション(でも座席の質は急行)。旅行で最も頻繁に乗ったのはこの形式でした。

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クラス175や153の中には、グレーを基調とした新塗装になったものもチラホラ現れ始めました。厳密に言うと、塗装ではなくラッピングらしいですが…次の検査の時にきちんと塗り直すのでしょうか?


【客車列車】

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最近勢力縮小が目立つマーク3客車も、ウェールズでは少数が運用されています。こちらはPremier Serviceという名のついた列車で、CardiffとHolyheadを結んでおり、停車駅の少なさからして特急列車と呼んで差し支えないかと思います。牽引機はクラス67ディーゼル機関車で、平日に1往復運行中。今年末には、東海岸本線で余剰になったマーク4客車が転入する予定です。

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それとは別に北部でも同じ車両を使用した普通列車が少数ながら運行されており、Manchester PiccadillyとHolyheadあるいはLlandudnoなどを結んでいます。こちらもクラス67機関車が牽引しており、折り返しは制御荷物車(Driving Van Trailer)が先頭に立った推進運転も行なわれています。

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さて、この旅行で一番見たかったのは、今年5月に走り始めたクラス37ディーゼル機関車+マーク2客車の普通列車です。前者は1965年製、後者も製造後40年を軽く超える古い車両です。既存車両のバリアフリー化工事に伴い車両が不足することから、14年ぶりに定期運用が復活したとのこと。

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現在運用に就く機関車のうち2両は国鉄色、客車も大半が国鉄色なので、日によってはこのように全車塗装が統一された美しい編成を組むことも。1960年代末期~1970年代を彷彿とさせる姿で、まさか2010年代も終わりに本線でお目にかかる機会があろうとは、全く想像も出来ませんでした。

このオンボロ客車列車は、平日の朝夕に2運用あり、「当面の間」運行される予定となっています。経年のせいで頻繁に車両故障を起こしているようですが、2020年までは当地に残る見込みです。


Transport for Walesの車両は、クラス67を除いて2023年までに全てが新車に置き換えられる計画となっています。クラス175は製造後20年余りなので他社に転属すると思われますが、Pacerシリーズは全廃まで秒読み、クラス37+マーク2客車は元々新車が来るまでの繋ぎ、マーク3客車とSprinterシリーズもその頃には製造後40年近くに達しますので、廃車の発生が見込まれます。どうせ計画通りに新車が入らないでしょうけれども、5年後にはウェールズもすっかり様変わりしていることでしょう。曇天の下で旅行ついでにテキトーな写真を撮るだけしか出来ませんでしたが、結構楽しく記録をすることが出来ました。

留学生活の総括 後編

近代鉄道発祥の国イギリス。ここに留学したからには、少しくらいは鉄道写真撮影を楽しみたいと考えていました。ここ数年来治安の悪化が叫ばれ、特にロンドン近郊では迂闊に駅でカメラを構えられないかもしれないと考えておりましたが、実際は治安が悪化したとは言ってもまだまだ悪くないことが分かりました。
もっとも、この国では冬になると日が短いし、そもそもほとんど晴れ間が出ませんので、鉄道写真撮影は春から帰国間際に集中して行なうことになりました。イギリスに慣れてきた頃にカメラを構えることが出来たので、ちょうど良かったかもしれません。

Tube一覧
1年間の留学期間中に撮りたいと考えていたものは幾つかありまして、その1つがロンドン地下鉄全路線の撮影です。元々全区間が地下のWaterloo & City線については最初から諦めておりましたが、Victoria線については唯一の地上区間に足を運ぶ機会がありまして、カメラに収めることが出来ました。

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更に、一度は撮ってみたいと思っていた地下鉄の動態保存車両についても、1938ストック蒸気機関車を含めて大変に満足のゆく撮影が出来ました。いずれも運行日は綺麗に晴れたので、本当に楽しかったです。ロンドン地下鉄では自動運転に対応した保安装置への更新が進んでおり、これらの古い車両によるイベント列車は実質的に最後となりました(Metropolitan線末端部を除く)。

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他に撮りたかったのは、子供の頃によく見てた車両たち。運行会社がころころ変わるこの国では、車両の塗装も頻繁に変更されますが、それでも車両の形状はそう大きく変わりません。また、この国では比較的珍しい国鉄色リバイバルカラーも見ることが出来ました。

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もちろん古い車両ばかりではなく、新型車両も積極的に撮影しに出かけました。私は日本人ですから、やはり日立製作所が造った新鋭の姿は是非ともこの目で見ておきたかった次第です。Azumaに乗る機会はありませんでしたが、同形のGreat Western Railway車には何度か乗りました。

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もう1つ特に見たかったのが郵便電車。日本に比べるとイギリスは様々な面で大きく遅れており、客車列車や吊り掛け駆動の電車がバリバリ現役ですが、中でも個人的に興味があったのはこの郵便電車です。日本では国鉄民営化前に全廃されましたが、この国では勢力を縮小しつつも今なお現役なのです。

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そして、イギリスを語る上で蒸気機関車は外せません。元々私はSLにそこまで関心があったわけではないのですが、チャンスがあるなら見に行ってみようと考えておりました。実際には地下鉄のものを含めて3両ほど撮りに行く機会がありました。このブログで紹介しそびれたヤツについては…いつ載せようかしら。

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イギリスを代表する列車、ユーロスターは帰国へのカウントダウンが始まった頃に見に行きました。駅での撮影はほぼ不可能で、ロンドン近郊の撮影地が軒並み潰れてしまったことから、かなり気合を入れて遠出する必要があったのです。それに見合うだけの収穫はあったと思います。

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ちなみに、最後の撮影はNew Measurement Train、通称Flying Bananaと呼ばれる検測車でした。最後の最後にこれを撮ることになるとは、正直思ってもいませんでした。1両毎に形式写真を撮る余裕もありましたので、いずれ記事に起こしたいと思っています。


治安面の懸念から、鉄道趣味は休眠状態になることも覚悟していましたが、いざ終わってみれば結構な枚数を集めることが出来ました。日本とは大きく違うデザインの列車をたくさん見ることが出来て、とても楽しかったです。
なお、ウェールズ旅行で撮った鉄道写真については、整理が終わってから改めて載せたいと思います。帰国してもしばらくはイギリスの話題が続くことをお許しください(笑)


この記事はパリでの乗り継ぎ待ちの最中に投稿しました…きちんと画像をアップロード出来ているかしら?

留学生活の総括 前編

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早いもので、1年間の留学期間を終え、ついに帰国日が目前に迫ってきました。昨年8月30日に入国し、約2週間ケンブリッジに滞在した後ロンドンに移り、ドキドキしながら大学院に通い始めたのがつい昨日のことのように感じます。

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私は2002年から1年間、2005年に1カ月間イギリスに滞在しておりましたので、今回は3回目の渡英でした。過去2回はケンブリッジにおりましたが、ロンドンはとても近いので馴染みがありますし、この国自体昔住んでいただけあって適応は極めて容易でした。イギリスを留学先に決めた理由は、私の学びたい分野の研究が進んでいるからというのが最大の理由…でも、もう一度この国に行きたいという強い気持ちがあったのも事実です。

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異国の地で人生初の一人暮らし。食事は毎日自炊だし、日本人に会う機会も多くはありませんでしたが、さほど気にすることも無く順調に留学生活を送ることが出来ました。もちろん、細かいトラブルはつきもので、特に自室の隣にあるランドリーには悩まされました(故障が頻発し、漏水事故もあったくらいです)。


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大学院での勉強は決して楽ではありませんでしたが、まあ暫くすると人間というのは手の抜き方を覚えるものです。最初の数ヶ月は膨大な文献に押し潰されそうな日々が続きましたが、次第に取捨選択が出来るようになりました。

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ただ、大学院の授業及び指導体制についてはかなり不満もありました。詳細は長くなるので書きませんが、こともあろうに博士課程の院生に代講させる教員や(私が授業した方がまだマシなのでは?と言えるほど酷いものだった)、都心から遠く離れて騒音が酷い試験会場(エクセルロンドン)、面談回数及び期間が厳しく制限されている論文指導(6月上旬までに3回が限度)など、かなり頭に来たことも一度や二度ではありません。一応世界ランキングで日本の大学の追随を許さない位置にありながら、実際の教育の質は低くてガッカリしたほか、日本の大学院における研究指導が世界的にも決して劣っていないことを実感しました。

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とはいえ、最低でも英語力は身に付くと半ば楽観的、半ば諦めの境地で1年間頑張り、期末試験ではそこそこの点数を頂くことが出来ました。研究についても、帰国後に日本で発展させられそうなテーマを掴むことが出来たので、あながち無駄でもなかったと思っております。

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そして、イギリスは現在EU離脱で揺れています。年明け以来、保守党も労働党も国益及び国民の生活を全く顧みず、党利党略に明け暮れておりました。また、無能なテリーザ・メイに代わり、最近では悪名高いボリス・ジョンソン首相が独裁国家を思わせる強権的な手法を用いており、今後がどうなるかは一層不透明になっています。私の滞在中にEU離脱という壮大な社会実験を見ることが出来なくなったのは残念ですが、議会制民主主義発祥の国において、かつての大英帝国の落日を間近で観察する機会を得られたのは、大変貴重な経験だったと思います。


イギリス滞在中には、趣味も色々楽しむことが出来ました。鉄道趣味については別に紹介するとして、旅行と郵便ポスト撮影などを楽しむことが出来ました。

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旅行については、いかんせん学業の方が忙しくて泊りがけの旅行には2回しか行けませんでしたが、ロンドン近郊の小旅行はちょくちょく行くことが出来ました。第二の故郷・ケンブリッジには11回も足を伸ばしたほか、バースカンタベリーノリッチオックスフォードソールズベリーなど、ちょこちょこ出かけることが出来ました。この辺は、ケンブリッジからだと日帰りが厳しい距離にありますが、ロンドンからだと余裕でした。

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郵便ポスト撮影は、こちらに来てから目覚めた趣味です。ヴィクトリアからエリザベス2世に至るまで、6人の紋章を全てコンプリートしました。特に、大変稀少なエドワード8世のポストは全部で4本お目にかかることが出来ました。いつの日か、自分のホームページを作った暁には、たくさん写真を載せてみたいと思っています。

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また、古いロンドンバスの写真も何枚か撮ることが出来ました。ロンドンの代名詞的な存在のAECルートマスターがメインですが、それより更に古い動態保存車も見ることが出来ました。写真は、ルートマスターの更に先代にあたる、AECリーゼントⅢ RTというバスで、1938年に登場しました。80年も前にこんなモダンなバスが走っていたとは、正直驚くばかりです。古いものを大事にする文化が、至る所で根付いているのがよく分かりますね(近代化が立ち遅れているとも言えますが…)。


こんな感じで、留学生活はなかなかに楽しいものでした。もっとも、「もっと長くこの国にいたい!」という気持ちはあまりなくて、「まあこんなものだろうな」程度の感慨しかありません。来たければまた戻ってこられると考えているのが大きな理由だと思います(笑)
鉄道趣味については、もう1本別に記事を起こします。
プロフィール

KHKQ

Author:KHKQ
横浜→東京→多摩→倫敦
京急を中心に広く薄く撮影
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